肌の治療は「保険診療」「自由診療」の2種類があり、治療のため・美容のためで保険適用の有無が決まります。
ここではそれぞれの違いや、どちらを受診するべきかなどについて詳しく解説していきます。
皮膚科には大きく分けて「一般皮膚科」と「美容皮膚科」の2種類があります。
それぞれ大きな違いがあるのですが、肌のトラブルが起きたとき、どちらを受診すれば良いかわからなくなったことはありませんか?
今回は、一般皮膚科と美容皮膚科の違いを分かりやすく説明していきます。
一般皮膚科と美容皮膚科の大きな違いが、診療内容と保険治療の有無です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
〈一般皮膚科の場合〉
一般皮膚科ではほとんどの治療が保険適用になる「保険治療」になります。
ただし、美容目的などの治療内容になる場合は、自費診療となり保険適用外になることもあります。
〈美容皮膚科の場合〉
美容皮膚科では、ほとんどの治療が保険適用外の「自由診療」です。
保険が適用されない治療が多い美容皮膚科の場合、料金が高くなります。
〈美容医療〉
美容医療とは美容目的の医療行為のことです。ほとんどの治療が「自由診療」となります。
美容皮膚科とおなじく、保険が適用されないため料金が高くなりがちです。
一般皮膚科と美容皮膚科では治療目的に違いがあります。
それぞれ具体的に説明するので、チェックしていきましょう。
〈一般皮膚科の場合〉
一般皮膚科の場合は、皮膚の病気・疾患を治療することが主な目的です。
予防治療やトラブルを起きないよう肌質を向上させるような治療はおこなわれません。
例えばニキビの場合は、医薬品を使い炎症を抑えて症状を落ち着かせることが治療目的になります。
そのため、肌トラブルをまずは改善したいということであれば、一般皮膚科が適しているでしょう。
〈美容皮膚科の場合〉
美容皮膚科の場合は、肌を美しく、そして若々しく保つことが目的です。
シミやニキビ、毛穴などの根本的なお悩みを解決するべく、種類や症状、患者の肌質に合わせた適切な治療ができます。
美容皮膚科では病気を治すのが目的ではないため、治療が必要なトラブルの場合は一般皮膚科にお願いされることも。
例えば、軽いニキビ跡程度であれば保険治療をおすすめされますが、クレーターなどの重度なニキビ跡である場合は自由診療を勧められることがあります。
イボの治療であれば、基本的には保険適用ですが、病態や数によっては保険適用外になることも。
美容皮膚科によって判断が異なるため、まずはカウンセリングを受けましょう。
〈美容医療の場合〉
美容医療は自分らしい美しさを求め、見た目の改善を図るための医療で「自分の意志で望む治療」を行います。
シミ取りなどの施術をはじめ、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンの注射、二重手術や鼻形成などの手術なども行われます。
例えば、二重にしたり鼻を高くしたいというお悩みを持っている場合、一般皮膚科や美容皮膚科では解決できません。
気になる箇所をガラッと変えたいという場合は、美容医療機関に相談しましょう。
一般皮膚科と美容皮膚科が一緒になっている病院もあります。
一緒になっている病院の場合、HPやクリニックの看板などに「一般皮膚科・美容皮膚科」と記載があるのでチェックしてみましょう。
今あるお悩みを解決できるのが一般・美容どちらになるかわからないという場合は、一緒になったクリニックを受診するのもアリです。
今ある肌トラブルを治療したい、診てほしいという場合は一般皮膚科を受診して下さい。
病気ではないけど、もっとキレイになりたい・悩みを解決したいという場合は美容皮膚科がおすすめです。
美容皮膚科の治療のほとんどは自己負担となり、高額になる内容もあります。
始めに、治療費について必ず確認しておくと安心ですよ。